無機質系塗料AP-COAT
コンクリートを保護する塗料 AP-COAT
産業の源である工場や物流倉庫などの生産施設の床は、常に厳しい条件のもとに置かれています。AP-COAT(エーピー・コート)は耐摩耗性が強く、短時間で表面を強化できるスピード施工が可能な無機質系塗料です。業務を休むことなく、耐久性に富んだ強靭な床を形成できます。
AP-COATは、シリケートとナノ粒子のセラミックバインダーを主成分とし、少量の有機物を分子単位で合成した環境に優しい塗料です。透明で液状の基材と硬化剤で構成されており、現場で所定の配合比率で混合して使用します。福岡で大規模修繕工事・塗床工事を手がける株式会社アストが、材料の提案から施工まで一貫して対応します。
適している現場
構造物の内装仕上げに適しているほか、塩ビタイル・エポキシ塗床・石貼り床・表面強化着色モルタルなどの表面強化と美装仕上げにも適しています。
施工例
工場・倉庫・駐車場から店舗・マンションまで、AP-COATの施工例をご紹介します。中央のハンドルを左右に動かすと、改修前と改修後を見比べられます。
某自動車会社での施工例
某企業での施工例
某自動車倉庫での施工例
某企業での施工例
某マンションでの施工例
某所トイレでの施工例
パチンコ店駐車場での施工例
某アパレル会社での施工例
某企業での施工例
某飲食店での施工例
AP-COATの5大特性
1耐熱性
AP-COATは優れた不燃性能があり、特にガス有害性能試験ではラットが15時間生存する結果を得ています。
不燃性比較(700℃バーナー照射試験)
2耐摩耗性・耐久性
AP-COATはエポキシ樹脂の2倍以上の高い耐摩耗性を持っているため、塗装寿命が2倍以上延長されます。特にUV抵抗性が高く、外部施工にも優れた耐久性を発揮します。
AP-COAT
0.16g
摩耗試験での質量減少
エポキシ樹脂
0.36g
摩耗試験での質量減少
耐摩耗性試験の結果比較
3接着性
AP-COATは高湿下でも優れた接着性能を持っているので、コンクリート・鉄・塩ビ・タイル・骨材入散布型着色強化床・エポキシ樹脂に適しています。
4耐候性・耐薬品性
AP-COATは優れた耐候性があるので、内・外部に使用可能です。酸・アルカリ性物質にも強く、耐薬品性を有し、塩害(発錆)にも強い結果を得ています。
5環境対応型
AP-COATは環境に優しい仕上げ材です。アルコール系で臭いが少なく、有害な揮発性物質の発散はありません。
AP-COATの塗膜性能
| 乾燥時間 | 10℃ | 20℃ | 30℃ |
|---|---|---|---|
| 指触乾燥時間 | 6時間 | 4時間 | 2時間 |
| 乾燥硬化時間 | 12時間 | 8時間 | 5時間 |
| 完全硬化時間 | 7日間 | 5日間 | 2日間 |
| 塗膜硬度 | 3H |
|---|---|
| 最終塗膜 | 半艶仕上げ |
| 固形分(%) | 65.4 |
| 比重 | 1.0 〜 1.1 |
| 塗膜安定期間 | 1年間 |
| 塗布量 | 0.2kg/㎡(2回塗標準)。下地の状況では若干使用量が異なります |
| 配合比率(重量比) | (クリア)基材 : 硬化剤 = 3.5 : 1 /(着色)基材 : 硬化剤 = 11 : 7 /(防滑仕上)基材&硬化剤 : 骨材 = 100 : 5 /(ペースト)基材 : 硬化剤 = 10 : 1.2 |
| 色調 | クリアー、グリーン系、グレー系、ベージュ系、赤茶 他 |
| 梱包 | 18kg / セット |
塗膜の汚染除去性能
各液体を塗面に垂らして所定の時間放置した後、中性洗剤で軽く拭き取り、塗装面へのにじみ・汚染除去の難易度を調べた試験結果です。汚れの評価は3段階です。
- 0汚染跡無し。きれいな塗面である。
- 5わずかな汚染有り。
- 10汚染有り。拭き取り不可。
| 液体 | 30分 | 1時間 | 1.5時間 | 24時間 |
|---|---|---|---|---|
| バルサミコ酢 | 10 | 10 | 8 | 8 |
| 赤ワイン | 10 | 10 | 9 | 9 |
| モーターオイル | 10 | 10 | 10 | 10 |
| エンジンオイル | 10 | 10 | 10 | 10 |
| スカイドロール | 10 | 10 | 10 | 6 |
塗床材との特性比較一覧
| 特性 | エポキシ塗床 | ウレタン塗床 | 表面強化剤 | AP-COAT |
|---|---|---|---|---|
| 接着性 | ◎ | ◯ | ◎ | ◎ |
| 耐摩耗性 | ◯ | △ | ◯ | ◎ |
| 耐汚染性 | ◯ | △ | ◯ | ◎ |
| 引っ掻き抵抗性 | ◯ | △ | ◯ | ◯ |
| 不燃性 | ✕ | △ | ◎ | ◎ |
| 外観(平滑性、色調、光沢) | ◎ | ◯ | ✕ | ◯ |
| 環境対応性 | ✕ | ✕ | ◎ | ◎ |
| 透気性 | ✕ | ✕ | ◯ | ◯ |
| 耐溶剤性 | ◎ | ◯ | △ | ◎ |
| 耐水性 | ◎ | ◯ | ✕ | ◎ |
| 耐酸、耐アルカリ性 | ◯ | ◯ | ✕ | ◎ |
| 滑り抵抗性 | △ | △ | ◎ | ◯ |
| メンテナンス性(清掃、耐久性) | ◯ | ✕ | ✕ | ◎ |
塗膜の膨れ促進試験
コンクリート下地の3/4を水中浸漬(水温35℃・外気温20℃)し、5週間浸漬後に引張り付着・剥離試験を実施。湿潤面コンクリート下地に対して接着力と透湿性を有し、膨れは発生しませんでした。
塗床材との性能比較一覧
| 材料 | 組成 | 施工手順 | 長所 | 短所 |
|---|---|---|---|---|
| AP-COAT | シリケートを骨格とした有機/無機の複合体 | 下地処理 → 上塗り | コンクリート表層強化材ならびに美装材の性能を有す。耐熱性・耐薬品性・耐摩耗性に関し他の塗材より遥かに優れる。耐汚染性、優れた耐薬品性(酸・アルカリ)・耐溶剤性・耐水性を有す。透湿性があり無機質下地に対する接着が優れ、メンテナンスが容易。低VOCで環境に優しい。 | 2成分タイプで現場混合。 |
| 表面強化剤 | シリケート系金属塩 | 下地処理 → 散布/浸透 → 清掃 | 弱材齢コンクリートに塗布可能。コンクリートからの塵埃防止効果。表面の強化、水蒸気・薬液等からの抑止効果が期待できる。表層の耐久性向上。 | 色調が不可能。エポキシ・ウレタンより汚れやすく美装性が劣る。塵埃が発生しやすい。 |
| ウレタン塗床 | ポリオール系樹脂+イソシアネート系硬化剤 | 下地処理 → 下塗り → 上塗り | 防水性能・耐薬品性能に富む。靭性があり耐衝撃性に優れる。耐久性能に富み、伸延性に優れる。 | エポキシより乏しい接着力。塗膜が柔らかいため切れやすい。不透明性・耐熱性に乏しい。 |
| エポキシ塗床 | ビスフェノールA型エポキシ樹脂+変性アミン硬化剤 | 下地処理 → 下塗り → 上塗り | 高硬度で耐衝撃性・耐摩耗性などの優れた物理性能。耐酸性・耐アルカリ性・耐油性・耐水性・耐溶剤性など耐薬品性に富む。優れた接着力で、補修材料として取り扱いが容易。 | 黄変がある。透湿抵抗性樹脂塗膜に対する接着力・耐熱性に乏しい。 |
施工手順
仕上げと膜厚に応じて6つの工法から選定します。各工法の表にある使用量の単位は「kg/㎡」、塗装間隔の単位は「時間」です(いずれも20℃時)。
コーティング工法
半艶仕上/膜厚 0.2mm
| 工程 | 仕様材料 | 使用量 | 塗装間隔 |
|---|---|---|---|
| 下塗り | AP-COAT着色 | 0.1 | 3〜4 |
| 上塗り | AP-COAT着色 | 0.1 | 12 |
※ 特に耐摩耗床の塗替におすすめします。
コーティング工法
艶あり仕上/膜厚 0.3mm
| 工程 | 仕様材料 | 使用量 | 塗装間隔 |
|---|---|---|---|
| 下塗り | AP-COAT着色 | 0.1 | 3〜4 |
| 上塗り | AP-COAT着色 | 0.1 | 3〜4 |
| 保護材 | AP-COATクリアー | 0.1 | 12 |
※ 外部にも使用していただけます。
防滑工法
ノンスリップ仕上/膜厚 0.3mm
| 工程 | 仕様材料 | 使用量 | 塗装間隔 |
|---|---|---|---|
| 下塗り | AP-COAT着色 | 0.1 | 3〜4 |
| 上塗り | AP-COAT着色+セラミック骨材 | 0.1+0.005 | 3〜4 |
| 保護材 | AP-COATクリアー | 0.1 | 12 |
ペースト工法
耐久性仕上/膜厚 1.0mm
| 工程 | 仕様材料 | 使用量 | 塗装間隔 |
|---|---|---|---|
| 下塗り | AP-COAT着色 | 0.15 | 3〜4 |
| 中塗り | AP-COATベース | 1.2 | 24 |
| 保護材 | AP-COATクリアー | 0.15 | 12 |
ペースト工法
耐久性仕上/膜厚 2.0mm
| 工程 | 仕様材料 | 使用量 | 塗装間隔 |
|---|---|---|---|
| 下塗り | AP-COAT着色 | 0.15 | 3〜4 |
| 中塗り | AP-COATベース | 2.2 | 24 |
| 保護材 | AP-COATクリアー | 0.15 | 12 |
遮水工法
膨れ防止仕上/膜厚 4.0mm
| 工程 | 仕様材料 | 使用量 | 塗装間隔 |
|---|---|---|---|
| プライマー | AP-COATプライマー | 0.15 | 3〜4 |
| ベース塗 | AP-COATパウダー+AP-COATレジン | 8.0+1.8 | 12 |
| 下塗り | AP-COAT着色 | 0.1 | 3〜4 |
| 上塗り | AP-COAT着色 | 0.1 | 3〜4 |
| 保護材 | AP-COATクリアー | 0.15 | 12 |
施工条件・取り扱い上の注意
下地の条件
- コンクリート下地は、ケット水分計の表示値で5.6以下の水分値であること。
- 施工時の気温は躯体温度で5℃以上、相対湿度85%以下であること。
下地の処理方法
- 下地コンクリートが脆弱な場合は、AP-COATとの接着力を高めるために浸透性エポキシ樹脂を下地に吸い込ませ、吸い込みが収まるまで塗布し、下地コンクリートの強化を図ります。
- 0.4mm以上の大きなクラックは、クラックに沿って二枚刃のダイヤモンドカッターで5mmほどの深さにカットし、掃除機などで切りくずを除去後、液状エポキシ樹脂・エポキシパテなどで平滑になるまで充填します。
- 不純物はショットブラスト・サンダー等で表層の脆弱層を完全に除去し、強固なコンクリート面を出したうえで、表層粉塵などをバキュームで吸引します。
- 既存下地の塗装材が脆弱・油分面下地などの場合は、エポキシプライマーを塗布し、乾燥後(2〜3時間)、3mm以上の大きな下地欠損部はエポキシモルタルで、それ以下の部分はAP-COATにエロジルを加えてパテ状にしたもので全面にしごきで平滑に処理し、12時間以上経過後、ポリッシャー(研磨紙#180程度)で表面を平滑に処理します。
取り扱い上の注意
- 材料の取り扱いは、防護マスクや眼鏡を使用してください。作業所内の換気は常に良く保ってください。
- 目に入った場合は直ちに水で洗い流し、眼科医にご相談ください。皮膚に触れた場合は、水および石鹸で洗い流してください。
- 1年以上経過した材料は使用しないでください。